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※前回からの続きです。

【前回記事】
⑨娘が生まれてきた、理由。

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まさかマメちゃんが、
私の心をうお役目を持って生まれてきたなんて。
そして本当に救ってくれたなんて。


言葉にならない想いが溢れます…。



しかし驚かされたのはこれだけではありませんでした。
信子さんから告げられた、もう一つの事。
それはあまりに衝撃的なものでした。



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先に亡くなられた子供さん、
お写真を拝見させて頂き思ったのですが、
今おそばにおられるお子さんが、
お父様違えどが同じです。

抱っこされていますよ、今。

あなたを思い、
お腹に入ることをお釈迦さまに許されたのですね。
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マメちゃんは、2007年に流産したベビちゃんの魂なのだと。
また戻ってきてくれたと。
そんな話を聞き、さらに涙が溢れました。
(父親は違うけれど気にしなくて良いらしいです。)


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2007年9月。
あの日のことは今でも忘れません。
忘れるわけがありません。


稽留(けいりゅう)流産でした。



まだ妊娠10週と初期の頃、
お腹の中の赤ちゃん(ベビちゃん)が亡くなっていることを
病院で告げられました。
周りの人にジロジロ見られながらも、
ひとりで泣きながら駅まで歩いたのを覚えています。

先生から今後のことをどうするか考えるように言われました。
亡くなった赤ちゃんは、
もはや身体にとっては異物でしかないので
放っておいたらそのうち自然に出てくると思うけれど、
あまり長期間置いておくのも好ましくない。


* 自然に出てくるのを待つ
* 点滴で陣痛を起こして排出する


どちらにするか決めたら連絡を下さいと、
そういうことになっていました。
医者になった友人に相談したところ、
体内にずっと抱えておくのは母体にとって良くない、
ということで後者をすすめられました。


病院に連絡し、
ベビちゃんを身体から出す日が決まりましたが、
その日が来るのが寂しくて怖くて。
赤ちゃんと離れ離れになることは寂しいし、
怖くて痛くて、悲しい処置を受けないといけないことが
人一倍怖がりな私には、怖くて怖くてたまらなかったから。

でもある日の夜、
自宅にいる時に今まで経験したことのないような、
思わず床に這いつくばってしまうような
この世のものとは思えない強烈な腹痛に襲われました。


それは陣痛でした。



その後、大きく膨らんだ風船のような物が出てきて、
その中にまるで人形のように小さな赤ちゃんが
ぷかぷかと浮かんでいるのが見えました。

私は自宅でプチ出産をしたのです。
明日病院で処置をする、という日の前日の夜に
ベビちゃんが出てきてくれたのです。
怖がりの私を救ってくれたのだと思いました。


体内から出てきた物を病院に持って行くと、
助産師(看護師?)さんが
中に入っているベビちゃんと対面するかと聞いてくれました。
迷わず会いたいと答えました。



小さな、小さな赤ちゃん。


先生のデスクの上に置いてあった
スティックのりよりも小さなサイズの赤ちゃんだけど
目も鼻もお口もちゃんとあって、
胸の上で手を組んで微笑んでいるように見えました。


内診の結果、子宮内には残留物はありませんでした。
もしあれば掻把手術が必要だったらしいけれど、
私の場合はその必要もないとのこと。


「赤ちゃんが頑張って、全部引っ張って出て来てくれたね。」


と言われ、ベビちゃんが私を救ってくれた!
とその時も思ったのを覚えています。



あの時のベビちゃんが、マメちゃんなの?




だとすれば、10年後の再会だね。



とても不思議な、それでいて温かい気持ちで
胸がいっぱいになりました。
そしてあの時も救ってくれたのに、
今回もまたさらに救ってくれたんだなと。

ただの偶然かもしれないけれど、
マメちゃんがお腹にやって来たのは、
ベビちゃんが亡くなったのと同じ9月でした。





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2017.11.11